バンド「bulb」のツアー(2025 家入レオ #bulbツアー )

ライブの思い出

今回のbulbツアーは開幕の戸田公演とファイナル渋谷公演に参戦。やはり今回も最高裁判所(※レオ語で「最高」の意)だったので感想を。

前回の2024My nameツアーから2025bulbツアーの間に新曲のリリースはありつつ(ありがたやありがたや)(雨風空虹ほんとすこ)、新アルバムのリリースは無し。
そのため自ずとセトリも既存曲ベースとなるのだが、FCツアーを除けば22年10thツアー以来となるこの形態のライブツアーでは、勝手知ったる曲たちが今回のライブではどのようなアレンジで料理されるのか?にフォーカスが行きやすく、アルバムツアーとはまた違った趣があって大変にたのしい。
そんな今回のツアーは期待通り、というか期待を遥かに超えてバンドメンバーそれぞれの輝きが大変に強調されていて、もちろん公演中は主役のレオ氏を見ていることが最も多いのだが(腰痛持ちにあのコルセットの衣装は眩しすぎる)、それと同じくらい各バンドメンバーに目を奪われることがあり、ファイナル渋谷公演ではレオ氏と半々くらいの割合でバンドメンバーを観察していたほどであった。
ソロアーティスト・家入レオのライブでありつつ、一方でまるで「bulb」というベテランバンドのライブに来ているような感覚があったので、今回の感想ではバンドメンバー各人にもっとも大きな存在感を覚えた、いわば「MVP曲」を挙げてふり返っていこう。

松本ジュンさんMVP曲

【その1】love&hate
だいぶお久しぶりのlove&hateは音源ではフェードアウトで終了するが、今回はジャムセッション的な長めのアウトロでお届けされた。特に松ジュンさんが鍵盤をッダダダダッ!!とを叩きまくる様子はさながら打楽器のようで、その瞬間はまるでツインドラムのような鬼気迫る音の圧がぶつかってきた。

【その2】パパの時計
レオ氏とバンドメンバーが横一列に並んだ配置でお送りされたアコースティックパート、松ジュンさんはキーボードを鍵盤ハーモニカとタンバリンに持ち替えて参加。
先述のlove&hateの熱量から一転、1人だけ椅子にふんぞり返りながらとろーんとした目でタンバリンを叩くさまは、さながらテスト明けの大学生が3次会のカラオケで歌う気力も無いからタンバリンだけでアリバイ的に盛り上げる振る舞いのようで、そんな「ゆるさ」さえもアコースティックパートの空気感にマッチしていてグッときた。
紫のピカピカの鍵盤ハーモニカ、あれを小学生の時に使っていたらなんだかそれだけでモテそう。

クロサワさんMVP曲

チームレオ初参加となった夏のFCツアー・Donuts Boxで「顔で弾く」スタイルを存分に見せつけ、今回のツアーでもフル参加となったクロサワさんはやはり変わらない顔弾きで魅せてくれた。ホールだからちょっと顔が遠くなっちゃったけど。

【その1】Neon Nights

セトリ5曲目のNeon Nightsがかかった瞬間、関心ごとは「♩Boy Meets Girl 一夜の夢物語」の直後におけるギターの「グウィーーーーン!!」でクロサワさんがどんな表情になってくれるのか、その一点で頭がいっぱいになっていた。
曲が「♩Boy Meets Girl 一夜の夢物語」に入り、くるぞ…くるぞ…と待ち構えた末の、クロサワさんの「回答」は顔を目一杯くしゃらせた、熱々のサウナで15分耐えたのち摂氏5℃の水風呂へ入った瞬間のような恍惚の表情。大変美味しゅうございました。

【その2】サブリナ

前回までのツアーのギターを担当していた「お良」仲道良さんはステージでも比較的穏やかな雰囲気を醸し出していたが、そんなお良さんもギターソロでは動いて動いて動いて動いて動いて参りますと言わんばかりに前に出るサブリナ。
顔弾きのクロサワさんは表情だけでは飽き足らず、ギターが床に付かんばかりに体を丸めるなどして、その熱狂を表現していた。ビスケットオリバの防御形態かと思った。

前田恭介さんMVP曲

【その1】Overflow

「雨風空虹」〜「love&hate」まではメインの赤いベースで比較的静かにバンドサウンドの屋台骨を作っていた前田さんであったが、「Overflow」では白いベースに持ち替えるやいなやご機嫌な動きが多くなり、ラスサビ前からとつぜん暴れまくりのアレンジで心を掴みにきた。まんまと「困ったことになったな 恭介さんに雁字搦めなんだ」状態になってしまった。

【その2】純情

イントロに入る前に差し込まれた猛毒のようなベースソロと仕上げの楽器リフト、あんな光景を目にしてしまってはうっかり冬ボーナスを全部ベース購入に突っ込んでしまいそうである。
「純情」のPVにおいてレオ氏は見事なランニングフォームでの激走を披露しているが、bulbツアーでの「純情」におけるレオ氏はヴンヴンとしたベースの音作りに乗せられ、さしずめ爆音のエンジン音を鳴らすランボルギーニで首都高を爆走しているといったところだった。

andropのライブにも行きたい!

玉田豊夢さんMVP曲

【その1】恍惚

新しいメンバーの新しいアレンジで情報量が盛りだくさんだった今回のセトリにおいて、「恍惚」で豊夢さんが魅せたハイハット捌きはさながら実家のような安心感があり、ギターソロでのクロサワさんの顔弾きと素晴らしいギャップを織りなしていた。っぱWE曲よ。

【その2】Pain

本編トリとなった「Pain」では曲全編を通して各バンドメンバーがやりたい放題毒撒き散らし放題、そんな中でアウトロの(ほぼ)ドラムソロがきちんと一番やかましかった
マニピュレーター「守護神」前田雄吾さんに次ぐチーム・レオ古参の豊夢さん、一番美味しいところを持っていくのは流石ッス。

山本真綺さんMVP曲(戸田公演)

雨風空虹、もし君を許せたら、未完成、恍惚、Neon Nights、love&hate、Overflow、パパの時計、ラブレター、君がくれた夏、Silly、祈りのメロディ、Hello To The World、Bless You、Shine、純情、Pain、Mirror、サブリナ。

観客席に対してほぼ横向きの位置どりとオープンハンド(ですよね?)から織りなす真綺さんのドラムスタイルはドラムスティックを2倍くらい長く見せ、圧倒的にステージ映える姿が印象的である。いきものがかりをあまり通ってこなかった人生だけど、さいきんサポートとして参画しているらしい山本真綺さんを見にいきものがかりのライブに行こうかとさえ思うくらいである。

今回もライブ音源出してくれ〜!できればサブスク配信してくれ〜‼️

おわり

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